早期更年期障害対策協議会

健康対策協議会

 

どうも、初老薬剤師くにじぃです。

 30代・40代の女性に最近多くみられるのが、早期更年期障害現象。

 本来は、生理が止まりかかったころから、10年間、50代の女性が、女性ホルモンのバランスが乱れることで生じる、様々な症状を総称して、更年期障害と呼んでおりました。

 ところが、最近30代、40代の女性の多くが、早期更年期障害(若年性更年期障害)と呼ばれる症状で密かに悩んでおられることが多くなっています。

 特徴は、大きく三つあって、

 1) 頭痛、肩や首のこり、耳鳴り、めまい、関節痛、頻尿、腰痛、便秘、視力低下、喉の閉そく感、手先足先の冷感やしびれなどのような、幅広く、つらい身体的症状が出ているが、病院で検査しても異常はないと言われる。

 2) 不安、イライラ、腹が立ちやすい、悲しくなりやすい、不眠、倦怠感(疲れやすい)などの精神的な乱れを覚える。

 3) 肌の乾燥、肌荒れや湿疹、目の乾燥や眼精疲労、多汗、陰部や肛門周辺の粘膜の痒み、おりものなど、体表(皮膚や粘膜)に出てくる症状が気になる。

 ちょいと前までは、これらの症状が様々に複合して出てくることから、不定愁訴症候群とも呼ばれていました。

 検診や受診では大きな異常は認められず、病として扱われることがなかったため、周辺の理解も得ることができず、本人だけがとてもつらい思いをすることが多く、そのストレスもさらにこれらの症状に拍車をかけるという、負のスパイラルに陥ることが多いのが、早期更年期障害の特徴でもあります。

 大切なことは、軽度の症状でも、身体状況の注意信号で出てくることがあるため、きちんと検診を受け、基本疾患が隠れていないことをチェックする必要があります。

  

そのうえで、原因となる疾患が見当たらない場合は、まだ30代、40代だから、自分は更年期障害ではないと思いこまないことが大切です。

 古くから、更年期に起こりやすい症状を、昔の人は血の道症と呼んで、これは気のせいや体質の弱さからくるものでなく、女性特有の病であると考え、その治療について効果のある方法を編み出してきました。

 基本的には、30代・40代の女性でも、更年期障害=血の道症の治療の取り組みをすることで、つらい症状が驚くほど改善します

 一度、改善の方向に動き始めることで、自分に自信がつき、さらに改善方向に進んでいくという正のスパイラルに持ち込むことが、早期更年期障害の治療方法のコツです。

 

自虐的にならないで、まず頑張っている自分を認め、悩まされている症状は、気のせいではなく、血の道症という病なのであると理解し、自分の弱さを責めないでいただきたいのです。

 

 次に、血の道という言葉の通り、生理と密着した関係があることを古人は見抜いていました。女性ホルモンの存在や、その分泌量を測定する技術がなかった時代では、生理が終わる年代から出てきやすい様々な症状だったため、その名を名付けました。

 数千年前からつい数十年ほど前までの長い間、日本では「姉やは15で嫁に行き」という歌のように、十代で嫁に行き、二十代で何人もの子供を産みという人生を、多くの女性が歩んできました。

 時代は移り、女性の社会的地位は向上し、職業人として活躍が求められる現在、上記の人生地図が、確実に10年以上後ろにずれ込んだ形になりました。

 それとは反対に、栄養状態が改善され、身体的発達速度も進んだため、初潮を迎える年齢は、古人のころに比べ、数年ほど早くなってきていることも事実です。

 何千年という時間とともに、女性の遺伝子の中に組み入れられてきた人生時計が、数十年という非常に短い時間単位の中で、大きな変化をしてきたために、以前より10~20年早く出始めた更年期障害が早期更年期障害と呼ばれる症状だとお考え下さい。

 ですから、自分一人の精神力や踏ん張りで乗り越えようとリキんでみて解決できることではないのであります。

 女性として今の時代に生まれ、悩みの症状は、生きている証のひとつであると捉え、古人の知識と経験を利用すれば、上手に乗り越えることができるんだと、理解していただきたいのです。

 血の道症(早期更年期障害)を克服するためには、自分でできるツボ療法があります。

 まず、何といっても「三陰交(さんいんこう)」のツボ刺激。

 「三陰交」というツボは、女三里(おんなさんり)とも呼ばれる婦人病によくきくツボです。ちなみに、三里というツボは、長生きのツボとも言われるツボで、かの芭蕉も奥の細道の旅に出る前に「三里に灸して」と書いてあるツボです。

 つまり、女性のための、長寿のツボの三里に匹敵する効果のあるツボということで、三陰交のことを女三里と呼んでいるわけです。

 場所は、内くるぶし(足首の親指側のくるぶし)から、指三本分膝に向かって上がったところで、脛(すね)の骨の内側にあり、骨の内側に向かって押すと、結構「あいたたたた」という痛みを感じる場所です。

 

 この場所を、痛気持ちいい程度に、ゆっくりと押さえながら、10円玉くらいの大きさで、回し押さえします。10秒グルグル、10秒休む。合計3回づつ、両足合計3回押さえます。

 あまり強く抑えると、青あざができるので注意!

 足がむくみやすい人は、抑えた後、表面が凹んで戻りづらいこともありますが、それは気にしないでください。

 生理不順・早期(若年性)更年期障害に、じっくりと効果が出てきます。

 2~3日でやめずに、とにかく毎日、お風呂上りに、必ず習慣にすることで、徐々に頭痛や肩こり、いらいら、不安などの早期更年期障害にともなう、不定愁訴症候群が改善されていきます。

 改善スピードを上げ、さらに効果を確実にしたい方は、薬草処方の婦人薬をお勧めします。

 ビタミン剤や他のサプリメントは中止して、まずこの薬草処方婦人薬のみ服用されることをお勧めします。

 早期更年期障害にともなう諸症状だけでなく、婦人薬の効果は、皮膚状態の改善にも表れるため、効果を実感しやすく、自分に自信を取り戻すパワーを与えてくれます。

 体調・精神状態が整い、肌にハリやツヤが出てくると、自分で気が付かないうちに、顔の表情や、言動に活力と余裕が生まれてきます。

 「ちかごろ、調子いいみたいだね」とか「何かいいことあった?」と人から聞かれるようになりました。

 早期更年期障害の改善に取り組んだ人の多くが、このように言います。

 ということは、早期更年期障害による心や体の不調が、顔の表情や、普段の言行に、態度に、自分が気が付かないうちに出ていたということの証拠なんですなぁ。

 

 お役に立てば、幸いです。

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 早期更年期障害は、症状も幅広く、人ぞれぞれの体調・体質によって、様々な不調パターンを描きます。

 まずは、三陰交のツボ刺激をしながら、貴女の症状や状況を教えてください。可能な限り、個別の状況に応じたアドバイスを回答させていただきます。

 ご相談・お問い合わせは下記のフォームからどうぞ。

     

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