マスク頭痛対策協議会

健康対策協議会

 新型コロナウイルスの感染流行で、マスクの着用が習慣化されていますが、実は最近、このマスク着用が原因の頭痛が増えているんです。

 マスク頭痛は、要因別で大きくふたつのタイプに分かれます。

 最近、なぜか頭が重い、頭痛気味、すっきりしないなどでお悩みの方は、自分がどのタイプか、そしてその対応法をぜひ知っておいてくださいな。

 1・頭全体が重く、集中力にかけ、眠気を感じることもある。
 これは、摂取酸素量がちょっと不足気味になっている人で、とても増えている症状です。

 マスクの着用は、普通の呼吸にほんの少しの負荷をかけますが、これによって病的な酸素不足を生じることはありません。
 でも、マスクの大きさと、着用方法で、より酸素不足が起こりやすくなることもあります。

 とくに、手作りの布マスク、小顔の女性がレギュラータイプのマスクを着用すると、鼻の孔・口(つまりは空気の摂取口)と空間が生じます。するとそこに、呼吸空気の滞留が起こり、呼気の一部をまた吸い込むため、二酸化炭素濃度の多い空気での呼吸になってくるわけです。

 呼吸困難による命の異常に繋がることはありませんが、通勤から職場での時間、ずっとこの状態でいると、微量ではありますが慢性的な酸素濃度の不足が生じ、頭が重い、眠気がさす、集中力がかけるなどの症状が出てきます。

 マスクが多重構造で、空気の通りが良くないものは、感染症リスク回避は高くなりますが、普段の生活の中での頭痛リスクも高くなります。
 とくに、マスクをしてのジョギングやスポーツは、酸素要求量を増している身体にとって、負担をかけます。

 中国では、医療用の特殊な高密度マスクを使用していた中学生が、体育の時間に倒れて亡くなった事例が複数報告されていますが、そこまで激しくなくても、体にとって必要な酸素量確保は大切な健康要素であることを知り、上手なマスク生活を送りましょうね。

 改善方法

 まず、顔の大きさにあったマスクを着用する。
 着用したとき、大きく息を吸ったとき、マスクがしぼむような動きのある場合、その分が空気の滞留空間であります。
 とくに、女性は小さめの女性用のサージカルマスクがありますし、男性も細面の人は、そのタイプを利用されることをお勧めします。


 家にいるとき、自分の車を運転しているとき、昼休みなどでは密にならない場所(公園や広場、屋上など)で、マスクをずらして、酸素豊かな新鮮な空気を供給してあげてください。

 

 2・マスクのゴムが引き起こす、筋緊張性の頭痛。

 毎日長時間マスクをしていると、その間、小さな力ではありますが、マスクのゴムがずっと耳の後方上部を引っ張っています。
 いきなり、大きな力で引っ張られれば「痛い!耳がちぎれる!」と、その異常に対応できるのですが、ほんの小さな力で、毎日、長時間引っ張られ続けると、そのストレスは気づかないうちに、色んな症状を引き起こします。

 一番出やすいのが、ゴムの当たっている場所の皮膚の炎症。
 擦れによって、痒みやヒリヒリを感じる皮膚炎症状を引き起こします。
 とくにこれから夏場で、汗をかく季節になると、訴える人が急増するものと思います。

 耳の後方上部から、斜め下への張力は、後頭部にかけての筋肉の緊張を生むため、後ろ頭が重い、後ろ首がこる、目が重いなどの症状を引き起こします。

 そのためには、まず物理的なゴムの引っ張り緩和が肝要で、前の項目とは反対に、顔の大きさに比べて小さなマスクをして、ゴムの張力を大きくすると、筋緊張性の頭痛が起きやすくなるため、小さすぎるマスクはまず止めることです。
 (安倍首相のガーゼマスク、小さくて、いつもゴムが伸びているので、頭痛を起こしちゃおらんかと、勝手に心配しております)

 小生は、同じく「初老薬剤師やすばぁ」(家内です)の手作り布マスクを使用しています。顔の大きさにあった形で、しかも耳のゴム部分は、ゴムではなく、ストッキングの足の部分を細く輪切りにしたものを利用しているため、耳にストレスなく快適に過ごしております。

 ところが、それでも、全くの張力なければ、マスクがズレまくりとなるため、細い丸ゴム紐よりは負担は少なくても、わずかでも引っ張りはあるわけで、その原因か、頭痛とは無縁であった人生でありましたが、最近、頭の重さと首こりを感じております。

 その他のマスク起因性頭痛

 気温・湿度が上がる季節になると、マスク着用で高温多湿は、顔面の温度をこもらせるようになります。
 顔面からの温度発散は人体の温度調節の中でも、結構大切な役目を負っています。

 衣服を着用している部分に比べ、普段はいつも外部大気に接触している顔の表面は、体温調節の中でもラジエーター(空冷式温度放散装置)の機能を持っているわけです。

 顔面に熱がこもることで、体温を一定に保つバランスが崩れやすくなるため、頭痛・頭重や疲労感を覚えやすくなります。
 発熱時、頭部(額)が熱っぽいと、頭がボーっとするのと同じ理屈であります。

 マスクの中に熱がこもらないような工夫も必要になります。

 家内が、小生のために、手作り布マスクの裏に、小生がダイエットしたため大きくなって着なくなった、ユニクロのエアリズム(クール素材)のシャツを縫い付けてくれました。
 家内の愛情も加わってか、体感温度は下がったように思います。

 ユニクロの柳井CEOは「マスクは作らない」と宣言していたと思ったら、今度エアリズム素材でマスクを作って売り出すとニュースで話題になっておりましたが、ひと月前から、我が家ではやってますぜと、思わずニヤリ。
 初老薬剤師夫婦が揃って、ハイタッチしたところであります。

 

マスクの機能を働かせながら、充分な量の酸素を取り入れるには、簡単な工夫で可能です。
 まず用意するのは、名刺(薄手の紙がいいなぁ)
 PCに向かって仕事中も、マスクを外すと周りの目がという方が多いため、これから説明する名刺煙突方式は、とても有効です。

 まず、名刺の長辺を半分に折ります。

名刺2 (2)
名刺3 (2)

 さらに、両端から半分づつに折ります。

名刺5 (2)

 これを三角形に折りたたみます。(両端を重ねると三角形になりますね)

名刺6 (2)

 上辺をテープで止めて出来上がり(これはテープで止めず、片側をホチキスで止めたため、反対側が少し浮いていますが、これでもOK)

 これをマスクのサイドに挟み込みます。
 もちろん、両サイドに。

 初老薬剤師くにじぃの髭づらに、家内のお手製の布マスクに差し込んだ名刺煙突は、こんな感じです。

マスク横顔最新

 両サイドに差し込むだけで、空気流入の改善は絶大に感じます。
 また、マスク内の温度や湿度も、ぐっと改善します!!

 コロナウイルスは、エアロゾル感染は見られないということです。
 エアロゾル感染は、空気中に小さな微粒子に付着し、浮遊した粒子(ゾル)を吸い込んで感染するという、一般的に空気感染と呼ばれる感染形態を言います。
 それでは、なぜマスクの着用が励行されるのか。
 それは、近く(とくに真正面)の人がしゃべる時や咳をした時に、直接その飛沫が飛んでくるのを吸い込まないためと、自分が症状の出ていない感染者であった場合、人に感染させないという、ふたつの理由です。

 コロナ患者さんに対応する医療現場の方には、お勧めできませんが、アフターコロナの社会に生きる、一般市民の日常生活の中では、このサイド空気抜きは、マスク着用の意味をなくさず、マスクによる深い症状を改善させる方法として、初老薬剤師くにじぃ考案の、お勧め対処方法です。

 もし、会議に出席したり、人と近場で会うときは、ちょいと外して、ポケットに入れれば、誤解や、いらぬ説明をするのも避けることができます。

 できる営業マンは「それ、どうなってるの?」ってわざと聞かれて、マスクの効用を損なわず、うっとおしさを改善する方法として、伝える営業トークのネタにもなりますよね。

 さて。酸素不足だけでなく、マスクのゴムが、わずかづつ耳を前に引っ張る負荷は、1日3時間以上マスク着用のお仕事をしている方にとって、とても大きなストレスを頭部の筋肉に与えます!

 これに加えて、スマホやPCを長時間使用する生活の中で出てくるストレートネックが合わさると、はい、首からの引っ張りストレスも加わり、慢性頭痛や頭重、眠気、集中力不足などの諸症状が出て参ります。

 マスクの耳ゴムもストレートネックも、改善させる方法は、温めて自然なストレッチ状態を与えてあげると、頭部筋肉の緊張が緩み、肩こり・首こりよ一緒に頭重・頭痛が改善します。

 物理的な緊張は、物理的に改善させるのが一番なのであります。

 頭部筋緊張を和らげる、頸部ストレッチを家で簡単にできる方法は、以下を参考にしてくださいませ。

 

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