痔(ぢ)対策協議会

健康対策協議会

 どうも、初老薬剤師くにじぃです。

 相談しにくい病気のトップ3に入るのが痔であります。

 病院に行って患部を見せるのがいやなので、ドラッグストアでボラギノールを買い求めて、自己流でしのいでいる人も多いのが特徴です。

 痔は、原因別で3つのタイプに分かれます。

 タイプ1

 便秘があって、排便の時に肛門粘膜に負荷がかかり、その結果できた傷に菌が侵入し、出血や炎症を繰り返す、切れ痔と呼ばれるタイプです。排便の時に出血し、痛みを感じるのが特徴です。

 タイプ2

 肛門周辺には痔静脈網と呼ばれる毛細血管の塊がありますが、長時間同じ姿勢で座り、その部分の圧迫が続いたり、血液循環が悪い体質で、静脈からの血液還流がスムーズにいかず、静脈網の細い血管の一部に静脈血が溜まって膨らみ、風船状に飛び出るもの。飛び出た部分の粘膜が薄くなり、過敏になるため、痛みがあり、場所によっては排便通過の邪魔をし、時に表面が破れて激しい出血が見られます。
 いぼ痔と呼ばれるタイプです。

 タイプ3

 切れ痔やいぼ痔などが原因で、傷が入った部分に菌が侵入し、化膿を起こす。これは、粘膜のただれを意味し、座って押さえるだけでなく、歩く時もこすれて痛みを感じることもあります。
 化膿が進むと、色のついた浸出液がしみ出るため、下着やズボン、スカートにも汚れが付きます。
 膿がツボのようにへこんだ場所に溜まり、ひどくなると段々と化膿が侵食し、周辺の肉の部分にも及んでくるため、表面に穴が開いたようになります。これを痔瘻と呼びます。
 肛門周辺の組織が支持力を失うまで進むと、肛門括約筋を止めていることができずに、肛門から飛び出て、内側の粘膜を反転させるものを脱肛と呼びます。

 タイプ3は、手術が必要な重症となります。

 ほとんどの方は、タイプ1・タイプ2の軽度から中度で悩んでいる人が多く、女性では、長い妊娠期間の際に、胎児をお腹で育てるため、下方圧力によって、痔静脈の血流が悪化し、さらに出産時の腹圧によって痔の症状が悪化することも知られています。

 足のふくらはぎなどに静脈瘤(青や紫の静脈が浮き出てきて、袋状に膨らみ、痛みや痺れ感を伴う場合もある)が出るタイプの人は、痔静脈にも同じ状況が生じやすい状況だとご注意ください。

 日々の暮らしの中でのケアは、まず清潔。

 最近、重症の痔が少なくなっているのは、日本の誇る世界的発明ウォシュレットの普及です。
 排便後は、できるだけウォシュレットを使用し、よく洗い流しましょう。トイレットペーパーは、水気を拭き取ることを目的として、あまり強くこすらないこと。

 お風呂に入ったときに、温水シャワーで良く洗い、湯船の中で、指先で患部を軽くマッサージをします。爪を当てたり、強くこすったりしない様に気を付けてください。

 温めた状態で、血行を良くさせることは、大切な治療方法です。

 傷がある場合は、直接傷を触らない様にします。

 肛門の外側に傷や腫れがある場合は、入浴後に痔の治療用軟膏を塗ります。

 手で触れても腫れがなく、傷もない場合は、肛門括約筋の内側に患部があります。その場合は、座薬を用います。お風呂上がりの体が温かいときに座薬を差し込むと、スムーズに入ります。
 座薬を差し込んだら、しばらく(10分ほど)静かに横になっていることをお勧めします。
 左右どちらかを下にして、横になるといいでしょう。

 座薬を差し込むと、肛門反射で便意を催すことが多いため、入浴前に用を足しておくことも忘れないでください。

 座薬挿入後、溶けて患部に行き渡る前に、下腹部に力を入れると座薬が飛び出ます。初めて使う場合は、少し違和感がありますが、我慢してくださいね。

 患部の手当てだけで完全回復しないのが痔の困ったところです。

 とくに、便秘の激しい人は、治療していても、何度も亀裂を生み出しては、症状を繰り返すため、便を柔らかくする工夫が必要です。

 繊維質の多い食べ物(根菜類や葉物)、腸内細菌の活性化を目的としてヨーグルトなどの乳酸菌食品などを摂取することを心掛けます。

 それでも便秘を改善できない場合は、便を柔らかくする便秘薬の服用が必要になりますが、できるだけ化学成分のものでなく、生薬処方でしかも慣れが生じてこないよう、複数の薬草で構成された便秘薬を使用することがコツになります。

 便秘薬は、自分にあった錠数がどのくらいかを知るために、まず基本錠数を就寝前に多めの水で服用。(休日の前日がいいです)次の日の朝、腹痛なしに、気持ちよく排便できれば、それが貴方の腸の状態に適応した錠数になります。

 もし、腹痛を覚え、下痢になったときは、その錠数よりも減らして服用。反対に出ない場合には、1錠づつ増やして様子を見ます。

 こうして、自分に最適の錠数が決まったら、最初の10日間は毎晩就寝前に服用し、腸のお掃除をし、排便の習慣をつけることです。

 1週間、10日間お通じがないので、便秘薬を服用という具合に使用するのは、下手なやり方です。

 本来は、1日1回の排便。最低でも2日に1回の排便となるように、食生活改善と便秘薬を上手に使って、肛門に負担をかけないよう心がけましょう。

 ・・・ひどくはないが、肛門周辺がよく痒くなる・・・

 これは、痔の症状の前駆症状としてよくある症状です。

 眠っているときに、思わず肛門を掻きむしって、傷をつけることがあります。爪の手入れも忘れずに。

 肛門周囲炎と呼ぶ、皮膚や粘膜の炎症は、初期症状は痒みが出てきます。こんなときは、痔の治療薬の軟膏を使い始めることで、辛い本格的な痔に移行する予防ができます。

 ここまでの情報をお読みいただき、タイプ1の方、タイプ2の方で自宅療法を行いたい方で、薬局やドラッグストアで買い求めるのが恥ずかしいという方は、痔専門の軟膏、座薬をお分けいたします。

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